一夜の。


「しゃ、社長。」


しばらくして 有馬ちゃんは俺の腕をビシビシ叩く。


「信号青になってますよ。」



俺が前を見ると 青だった信号が黄色 そして赤に変わる瞬間だった。


もともと車通りの多い道じゃないし 夜だったから 後続車はいない。


「クラクション鳴らされないだけマシだったね。」


ハハ。っと笑うと有馬ちゃんは


「社長は私に夢中なんですから 仕方ないですね。」


そんな可愛い事を シシシっ笑かすように言った。


「うん。夢中だよ。やっと気づいた??」





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