一夜の。


「どーしよっかなー。」


ミクの早く早くと急かす表情が

小動物のように見えて可愛い。



「ユウ。好きよ。」


「俺も好きだよ。ミク…ぅお!」



俺がそこまで言うと

我慢できなくなったらしいミクが俺に噛み付くようにキスをした。



愛をたしかめる様に

目を瞑って唇の感覚だけを研ぎ澄ます。


ミクの唇から好きが伝わる。
気持ちを伝えあうとこうも違う。



「ユウを好きになって 良かった。」


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