一夜の。


「辛くないの?有馬ちゃんは。」


「正直 その日を界に仕事も忙しくなってきた時期なので、彼のことを想い出す暇もありませんでした。


辛くなかったんです。自分でも驚くくらい。」


有馬ちゃんはこちらをじっと見つめる。


え?


「それって俺のせい?」


なんて。そんな事言ったら、俺 期待しちゃうよ?



「それは自分でも分かりません。


けど、社長のおかげで助けられているは確かです。」


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