一夜の。


俺が唖然と有馬ちゃんを見ていると

有馬ちゃんは我に返ったように笑った。


「シャワー浴びてきてもいいですか?」


有馬ちゃんは立ち上がり 皿を片付け始めた。


有馬ちゃんは身長もそうだけど、今日は普段の二倍ほど小さく見えた。


「ダメ。」


俺はその小さい背中を抱きしめた。


有馬ちゃんの匂いがする。


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