一夜の。


「何ですか?急に甘えて。」


有馬ちゃんの表情は後ろからじゃ分からないが きっと悲しそうな顔をしながら 笑ってるのかな。


「有馬ちゃんはさ、甘え方を知らないんだよ。
俺を頼りたくなったら、こうやって抱きしめればいいんだよ。

俺はちゃんと有馬ちゃんのこと守るから。」


俺じゃ甘えられない?

じゃぁ俺はいつまでも待つよ。


「じゃぁ少し甘えてもいいですか?」


< 76 / 161 >

この作品をシェア

pagetop