一夜の。
私はなんだか とてつもない不安感に襲われた。
「話というのは…。」
この車内の空気の重さがそうさせたのだ。
会長は口を開いた。
「そろそろ息子を結婚させようと思っててな。
見合いの話をしても 倅は キミを心に決めている。っと言うのだ。
それは本当かね?」
「ぃ、いえ。あの。
…はい。実は社長からお気持ちは頂いてるのですが 私がまだ答えを出してなくて。」
完全に否定をしようと一瞬思ったが 私と社長の間に何の関係もないわけじゃない。
「そうか、だったら話が早い。
実は息子には わしの決めた相手と結婚してもらおうと思っていてな。
丁度 君にもピッタリな相手を探しておいた。」
四角の封筒を手渡され 中には
白い紙と指輪。