【完】☆真実の“愛”―見つけた、愛―1
赤ん坊は、彩佳と名付けた。
彩麟のように、なってほしかった。
村で名医と評判で、元宮廷医でもある孫利影に、彩佳を預けた。
彩麟の子だからか、彩佳は大きく、明るく、美しく育った。
教養もあり、気遣いもある娘に。
そして、最終的に、その国の皇太子に見初められ……歴史に名を遺す、“五賢帝”の皇后となった。
彼女の人生も、最後まで見届けた。
見届けてなお、俺の人生は続いたけど……彩麟に似た、彩佳が幸せになってくれたお陰で、俺の心に残ったのは、彩麟を見つけ出し、幸せにしたい。
……それだけだった。