【完】☆真実の“愛”―見つけた、愛―1
「ねぇー!炎樹~遊んで~?」
毎日、毎日、飽きずに誘いに来る女。
「……面倒」
俺は、そうやって、無視してた。
人と関われば、別れが辛い。
分かっていたから。
けど、桜華は。
「じゃあ、私がそっちに行くー!」
どれだけ、何を言っても、へこたれるような女ではなく。
炎樹のお気に入りで、いつもいた木の上に登ろうと、公主の服を捲り上げて、木に近づく。
「おいおい……」
呆れはしたが、助けてやるつもりはなかった。
すると、
「炎樹はそこで待っててね!私がそこについたら、遊んでよ?」
……本当に、こいつには友達がいないのかというくらいに、構って、遊んでといってきた少女。
「……チッ、ちょっとだけだぞ」
いつしか、そんなめげない彼女の精神力に負け、桜華と共に過ごすようになり、時が経っていった。