【完】☆真実の“愛”―見つけた、愛―1


共にいるようになって、7年。


桜華は18歳の公主として、立派に成長していた。


見た目も良く、天真爛漫。


「……炎樹?なんで、私の髪をいつも、さわるのさ」


城から抜け出して、見渡しの良い丘で寝転がる。


俺たちが、行く場所のひとつ。


横どうしに寝転がって、他愛もない話をして。


俺は、桜華の絹みたいな髪の毛が好きだった。


心地よい、触り心地。


「神様のお墨付きってしたら、売れるかな?」


守銭奴でもあった彼女は、常に利を考えた。


「バカだろ」


「えー?そうかな?」


この時には、すでに惹かれていたんだと思う。


炎の巫女の双桜華ではなく、ただ一人の女として、彼女を愛し始めていたんだと。



< 266 / 425 >

この作品をシェア

pagetop