【完】☆真実の“愛”―見つけた、愛―1
共にいるようになって、7年。
桜華は18歳の公主として、立派に成長していた。
見た目も良く、天真爛漫。
「……炎樹?なんで、私の髪をいつも、さわるのさ」
城から抜け出して、見渡しの良い丘で寝転がる。
俺たちが、行く場所のひとつ。
横どうしに寝転がって、他愛もない話をして。
俺は、桜華の絹みたいな髪の毛が好きだった。
心地よい、触り心地。
「神様のお墨付きってしたら、売れるかな?」
守銭奴でもあった彼女は、常に利を考えた。
「バカだろ」
「えー?そうかな?」
この時には、すでに惹かれていたんだと思う。
炎の巫女の双桜華ではなく、ただ一人の女として、彼女を愛し始めていたんだと。