【完】☆真実の“愛”―見つけた、愛―1



「桜華……っ!!」


皇帝も、誰しも、桜華を知る人は皆、哀泣した。


「嘘だろ?なぁ、紅鈴。嘘だといってくれ…」


信じたくないと言いたげな弱々しい声が、部屋に響く。……愛していたと、気づいた俺の声が。


「本当よ……私も信じたくないけど……」


「……っ!」


「嘘です!桜華が死んだなんて!!」


口をつぐんだ俺の代わりと言うように、桜蘭が声をあげた。


「妾のせいよ!妾の代わりに、桜華は嫁いでくれたんだもの!」


その言葉に、炎樹を始めとして集まった十三人が桜蘭を見た。


「……妾が嫁ぎたくないって言ったの……」


「……そうだったの?」

そんな桜蘭の言葉に、紅鈴が問う。

桜華が、言っていた。


だから、俺は知っていた。


けど、紅鈴たちは、初耳だったらしい。


「はい…妾がまだ、やりたいことがあるのにって愚痴をこぼしてたら、かわりに嫁ぐって…いいって言ったのに、あの子は、桜華は昔から優しくて、あの子は小さな幸せをも大事にする子で……っ!」


泣きながら、桜蘭は腰にかけた剣を握りしめた。

「きっと、知っていたのよ……妾の秘密を……じゃないと、あんなことを言うはずがないもの!」


「秘密?」



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