【完】☆真実の“愛”―見つけた、愛―1
「……本当に、妾にどうやって幸せになれって言うの……?死んじゃうなんて、思ってなかった……。ねぇ、何で死んじゃったの?何で、妾をおいていったの?何で、全部持っていくの……?少しくらい、貴女がいた証を妾に遺しておいてくれても良いじゃない!」
何も残らない。
双桜華がいたという証は、何処にもない。
「……妾だけ、幸せなんて無理だよ……あんたがいたから、妾は頑張れたの……戻ってきてよ……桜華……」
戻ってくるはずはない。
彼女はもう、この世にいない。
同じ見た目で、同じ環境で、同じ苦しみと喜びを味わった可愛かった妹は、もう、動かない。返事をしない。
笑ってくれない。
怒らない。
喧嘩もできない。
―…全部、全部、無くなった。
「妾から、これ以上、奪わないでよ……」
桜蘭の声で、思い知る。
本当に、桜華は死んでしまったのだと。