華麗なる最高指揮官の甘やか婚約事情
畑仕事を終えてから昼食を取り、軽く部屋の掃除をしたあとは夕食の準備。
その仕事を手伝っている間、主にアンジェの恋愛話を聞いて盛り上がっていた。
こんなふうに友達とおしゃべりすることは初めてで、ものすごく楽しい。
逃亡中の身だということもまた忘れてしまいそうで、ちょくちょく自分を叱咤して過ごしていた。
午後五時を過ぎ、そろそろ皆帰ってくるかなと思いながらキッチンでお皿を用意していたとき、ダイニングにある電話が鳴り出した。
アンジェが取りに行ったものの、なかなか戻ってこない。不思議に思ってダイニングに向かうと、受話器を持ったまま呆然としている彼女がいる。
「アンジェ? どうかした?」
「…………母さんが」
さっきと違い、血色があまり良くなさそうに見える唇から、消え入りそうな声がぽつりとこぼれた。ただ事ではないと直感し、彼女に駆け寄る。
「お母さん、どうしたの!?」
「急に具合が悪くなったって。どうしよう、もし危ない状態だったら……」
声も手も震わせ、沈痛な面持ちになるアンジェに、私はすぐさま叫んでいた。
「早く会いに行って!」
「でも、ルリ……」
「私は大丈夫だから! 留守番くらいできるわ」
その仕事を手伝っている間、主にアンジェの恋愛話を聞いて盛り上がっていた。
こんなふうに友達とおしゃべりすることは初めてで、ものすごく楽しい。
逃亡中の身だということもまた忘れてしまいそうで、ちょくちょく自分を叱咤して過ごしていた。
午後五時を過ぎ、そろそろ皆帰ってくるかなと思いながらキッチンでお皿を用意していたとき、ダイニングにある電話が鳴り出した。
アンジェが取りに行ったものの、なかなか戻ってこない。不思議に思ってダイニングに向かうと、受話器を持ったまま呆然としている彼女がいる。
「アンジェ? どうかした?」
「…………母さんが」
さっきと違い、血色があまり良くなさそうに見える唇から、消え入りそうな声がぽつりとこぼれた。ただ事ではないと直感し、彼女に駆け寄る。
「お母さん、どうしたの!?」
「急に具合が悪くなったって。どうしよう、もし危ない状態だったら……」
声も手も震わせ、沈痛な面持ちになるアンジェに、私はすぐさま叫んでいた。
「早く会いに行って!」
「でも、ルリ……」
「私は大丈夫だから! 留守番くらいできるわ」