華麗なる最高指揮官の甘やか婚約事情
彼の目は血走っている。私の身体も熱くなってきて動悸がしてくるし、いろいろなことが怖い。
「偉そうな口聞くんじゃねぇよ。今すぐ黙らせてやる」
我を忘れたような彼の顔が近づいてきて、ぎゅっと目をつぶる。
やだ、嫌だ、嫌だ! セイディーレ、助けて……!!
顔を背け、心の中で必死に叫んでいた、そのときだった。
「貴様、なにをしている!?」
恋しかった声が耳に飛び込んできたと同時に、ラシュテさんが引き剥がされる。
解放されてふらつき、転びそうになった身体が片腕で抱きかかえられた。開いた目の先には、指揮官様の珍しくとても焦った表情が映る。
「セイディーレ……!」
「大丈夫か!?」
心底心配しているのが見て取れる彼に抱きしめられながら、こくこくと頷いた。来てくれてよかった……。
一気に安堵して力が抜け、崩れ落ちるようにへたり込んだ。私の肩を抱いていたセイディーレは、逃げ出したラシュテさんに目を向けると、一目散に追いかけていく。
すぐに捕まった彼は抵抗するものの、華麗な技でかわすセイディーレによって、あっという間に地面に押さえつけられた。
「偉そうな口聞くんじゃねぇよ。今すぐ黙らせてやる」
我を忘れたような彼の顔が近づいてきて、ぎゅっと目をつぶる。
やだ、嫌だ、嫌だ! セイディーレ、助けて……!!
顔を背け、心の中で必死に叫んでいた、そのときだった。
「貴様、なにをしている!?」
恋しかった声が耳に飛び込んできたと同時に、ラシュテさんが引き剥がされる。
解放されてふらつき、転びそうになった身体が片腕で抱きかかえられた。開いた目の先には、指揮官様の珍しくとても焦った表情が映る。
「セイディーレ……!」
「大丈夫か!?」
心底心配しているのが見て取れる彼に抱きしめられながら、こくこくと頷いた。来てくれてよかった……。
一気に安堵して力が抜け、崩れ落ちるようにへたり込んだ。私の肩を抱いていたセイディーレは、逃げ出したラシュテさんに目を向けると、一目散に追いかけていく。
すぐに捕まった彼は抵抗するものの、華麗な技でかわすセイディーレによって、あっという間に地面に押さえつけられた。