華麗なる最高指揮官の甘やか婚約事情
鋭い眼差しを向け、まったく引かないセイディーレにセアリエが怯んだ瞬間、重厚な扉が開け放たれた。
長いテーブルを囲んでいる皆が、一様に目を丸くしてこちらに注目する。大胆に現れたセイディーレは、一礼して歩みを進めながら話す。
「会議中、失礼いたします。至急、両陛下にお伝えしたいことがございます」
物々しい雰囲気のセイディーレに、ノルカーム陛下もただ事ではないと感じ取ったらしく、表情を険しくする。
「なんだ?」
「城の周りに、山賊らしき輩が多数集まっているのがバルコニーから見えました。彼らはよっぽどのことがない限り、城には近づきません。ですから、おそらくアドルク陛下御一行が、城から出てくるのを待ち構えているのではないかと」
中央の席に座る陛下のそばで彼がした話を聞き、皆と同じく私も驚きを隠せなかった。
山賊が私たちを待ち構えているって、なんで?
「山賊が? なぜ我々を」
疑問に思うのは私だけでなく、お父様の隣に座るお義兄様も眉根を寄せて問いかけた。まだ扉の近くにいる私の横に立つセアリエも、同じような顔をしている。
「推測ですが、彼らの狙いは……」
言葉を濁すセイディーレは、次の瞬間、お義兄様から私へと視線を移した。
長いテーブルを囲んでいる皆が、一様に目を丸くしてこちらに注目する。大胆に現れたセイディーレは、一礼して歩みを進めながら話す。
「会議中、失礼いたします。至急、両陛下にお伝えしたいことがございます」
物々しい雰囲気のセイディーレに、ノルカーム陛下もただ事ではないと感じ取ったらしく、表情を険しくする。
「なんだ?」
「城の周りに、山賊らしき輩が多数集まっているのがバルコニーから見えました。彼らはよっぽどのことがない限り、城には近づきません。ですから、おそらくアドルク陛下御一行が、城から出てくるのを待ち構えているのではないかと」
中央の席に座る陛下のそばで彼がした話を聞き、皆と同じく私も驚きを隠せなかった。
山賊が私たちを待ち構えているって、なんで?
「山賊が? なぜ我々を」
疑問に思うのは私だけでなく、お父様の隣に座るお義兄様も眉根を寄せて問いかけた。まだ扉の近くにいる私の横に立つセアリエも、同じような顔をしている。
「推測ですが、彼らの狙いは……」
言葉を濁すセイディーレは、次の瞬間、お義兄様から私へと視線を移した。