アフタースクールラヴストーリー

「教師も教師だし、生徒も生徒だ。昨日二人で出かけたのも副崎から誘ったそうじゃないか。生徒会長という役を背負っていながら、恥ずかしいとは思わないのか⁉」

横谷先生の口調は激しさを増し、攻撃的になっていく。

「表では良い顔をして、裏ではこうやって好きな先生と関係を築いていた。生徒会の仕事もやっつけ仕事でやっていたんじゃいのか?」
「きょ、教頭先生、それは言い過ぎです」

御手洗先生がフォローに入って止めようとするが、横谷先生は聞く耳を持たない。

「いいんだよ。今回の経緯を考えたら、そうだったとしてもおかしくないんだから。それにこれくらい言っておかないと、調子に乗って同じことを繰り返すかもしれないからね。それではこちらとしても非常に困るんだよ。うちの学校の信用にも関わる」
「それは、そうですが……」
「もういい、帰るぞ。言い訳は学校に来てからゆっくり聞こうか。まあ誰も君達の話なんか信じないかもしれないがね。皆さん、さっさと連れて帰りましょうか」

横谷先生が促し、他の先生達が僕らを連れて帰ろうとする。

「待ってよ……」
「ん?」
「何でそんなふうに言われなきゃいけないのよ⁉」
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