副社長はウブな秘書を可愛がりたくてたまらない
綺麗な顔が目の前に現れて、グッと喉を詰まらせる。
「す、好きな食べ物は!?」
早く離れて欲しくて勢いに任せると、またしても口から出たのはさして重要でもないような質問だった。
彼は噴き出すように笑うと、姿勢を戻してわざとらしく考え始める。
……だってそんな楽しそうな顔で見つめられたら、なにも考えられないんだもの。
私は不甲斐なくて、思わず小さく息を漏らした。
「和食は割となんでも好きかな。定番だけど、肉じゃがが特に好きだよ。わざわざ聞いてくれたってことは、明日奈が胃袋掴んでくれるんだ?」
彼はからかうような口調で、ニヤリと片方の口角だけを吊り上げる。
私が口を開けて顔を真っ赤にさせていると、彼は再び噴き出すように笑った。
また、からかわれた……!
眉を寄せて唇を噛み締めながら見上げると、私の視線に気付いた彼は、ポン、と私の頭を撫でる。
「嘘だよ。俺も、これ以上夢中にさせられたら困る」
そう言って顔を綻ばせる彼。
途端に全身に走る熱に、私は簡単に動きを止められてしまう。
……本当は今日のお礼に今度肉じゃがを作ってあげようと思っていたけれど、とりあえずは保留だ。
「す、好きな食べ物は!?」
早く離れて欲しくて勢いに任せると、またしても口から出たのはさして重要でもないような質問だった。
彼は噴き出すように笑うと、姿勢を戻してわざとらしく考え始める。
……だってそんな楽しそうな顔で見つめられたら、なにも考えられないんだもの。
私は不甲斐なくて、思わず小さく息を漏らした。
「和食は割となんでも好きかな。定番だけど、肉じゃがが特に好きだよ。わざわざ聞いてくれたってことは、明日奈が胃袋掴んでくれるんだ?」
彼はからかうような口調で、ニヤリと片方の口角だけを吊り上げる。
私が口を開けて顔を真っ赤にさせていると、彼は再び噴き出すように笑った。
また、からかわれた……!
眉を寄せて唇を噛み締めながら見上げると、私の視線に気付いた彼は、ポン、と私の頭を撫でる。
「嘘だよ。俺も、これ以上夢中にさせられたら困る」
そう言って顔を綻ばせる彼。
途端に全身に走る熱に、私は簡単に動きを止められてしまう。
……本当は今日のお礼に今度肉じゃがを作ってあげようと思っていたけれど、とりあえずは保留だ。