副社長はウブな秘書を可愛がりたくてたまらない
「そんなに気に入った?」
あのあと展示場内にあったお店で購入した写真集を一人ソファーで見つめ顔を綻ばせていると、濡れ髪の彼が覗き込んでくる。
突然間近に現れた顔に驚いて仰け反るように背もたれに身体を預けると、手の中にあった写真集は音を立てて床に落ちた。
「ごめん。そんなに驚くとは思ってなくて」
拾ってくれた彼が、微笑みを浮かべてそれを差し出す。お風呂上がりの髪からポタリと滴る雫が、彼の頬を濡らしていた。
「ありがとうございます……」
その色気のある姿に、私は受け取りながらも思わず顔を背ける。
受け取った写真集の表紙には、英語で『アートアクアリウム』と書かれている。
名前の通りアートとアクアリウムを融合し、ライディングすることで世界観を作り上げた幻想的な和の水中アートだと、帰りに副社長が説明してくれた。
こんな展示会があったなんて。
家に帰ってから私は、何度もこれを読み返していた。
「明日奈は、どれが一番好き?」
せっかく顔を背けたというのに、私のすぐ隣に掛けてくる彼。
あのあと展示場内にあったお店で購入した写真集を一人ソファーで見つめ顔を綻ばせていると、濡れ髪の彼が覗き込んでくる。
突然間近に現れた顔に驚いて仰け反るように背もたれに身体を預けると、手の中にあった写真集は音を立てて床に落ちた。
「ごめん。そんなに驚くとは思ってなくて」
拾ってくれた彼が、微笑みを浮かべてそれを差し出す。お風呂上がりの髪からポタリと滴る雫が、彼の頬を濡らしていた。
「ありがとうございます……」
その色気のある姿に、私は受け取りながらも思わず顔を背ける。
受け取った写真集の表紙には、英語で『アートアクアリウム』と書かれている。
名前の通りアートとアクアリウムを融合し、ライディングすることで世界観を作り上げた幻想的な和の水中アートだと、帰りに副社長が説明してくれた。
こんな展示会があったなんて。
家に帰ってから私は、何度もこれを読み返していた。
「明日奈は、どれが一番好き?」
せっかく顔を背けたというのに、私のすぐ隣に掛けてくる彼。