副社長はウブな秘書を可愛がりたくてたまらない
すぐ目の前まで来ていた彼は目尻を少し垂らし、薄笑みを浮かべながら私を見下ろしている。それはあの夜も見た、見覚えのある表情。髪を綺麗にまとめている分、あの夜よりもとても鮮明に見えた。
本当にこの人が……あの、副社長なの?
未だ目の前の光景が信じられなくて、瞬きも忘れてその姿を凝視していた。
しかし次の瞬間、彼の言葉で、私の頭は再び真っ白に塗り替えられる。
「望月 明日奈さん。あなたに、来週をもって総務部秘書課――副社長室勤務を命じます」
…………は、はい!?
あまりの衝撃に、目眩がして足元がぐらついた。
「今は内示ですが、このあと正式に辞令を出したいと思っています」
もはや倒れる寸前の私のことなどお構い無しで、言葉を続ける彼。
突然の話に、隣にいた部長も思わず狼狽えていた。
「あの、私、秘書なんてとても……!」
「そんなことはない。履歴書を拝見したところ、秘書技能検定二級も取得していますね?」
「そ、それは!」
就職してから役立つ知識があると聞いて、就職活動にも有利になればと大学生のときに取っただけで……。
本当にこの人が……あの、副社長なの?
未だ目の前の光景が信じられなくて、瞬きも忘れてその姿を凝視していた。
しかし次の瞬間、彼の言葉で、私の頭は再び真っ白に塗り替えられる。
「望月 明日奈さん。あなたに、来週をもって総務部秘書課――副社長室勤務を命じます」
…………は、はい!?
あまりの衝撃に、目眩がして足元がぐらついた。
「今は内示ですが、このあと正式に辞令を出したいと思っています」
もはや倒れる寸前の私のことなどお構い無しで、言葉を続ける彼。
突然の話に、隣にいた部長も思わず狼狽えていた。
「あの、私、秘書なんてとても……!」
「そんなことはない。履歴書を拝見したところ、秘書技能検定二級も取得していますね?」
「そ、それは!」
就職してから役立つ知識があると聞いて、就職活動にも有利になればと大学生のときに取っただけで……。