副社長はウブな秘書を可愛がりたくてたまらない
「ちょっと真希、落ち着いて。驚かないで聞いてね」
期待に胸を膨らませた彼女は、ゴクリと息を飲み私の肩に置いた手に力を入れた。
今から言うことを聞いたら、興奮しすぎてひっくり返ってしまうのではないだろうか。少し心配だ。
「織田さんだったの……」
「んっ? なにが?」
「あの副社長、織田さんだったの!」
彼女は目を何度も瞬かせると、そのまま固まってしまう。
「ま、真希? 大丈夫?」
「副社長が、織田さん!? 織田さんって、この前の……あの人よね!? なにそれ! どういうことよ!」
「それも私が聞きたいわよ」
やはり大興奮した彼女は、今にも飛んでいきそうなほど鼻息を荒くさせながらその場で足踏みをした。
「じゃあなに、織田さんはあんただってわかってて、自分の秘書に指名してきたわけ!?」
「……それは、どうだろう」
「名指しで呼び出しといて、わかってなかったってことはないでしょうよ!」
確かに彼は、私の顔を見て驚いている様子はなかった。私だとわかっていて、どうして自分の秘書にしようと思ったのだろう……。
あの夜、あのほんの少しの短い時間で、私たちはなにを知りえたわけでもなかったのに。
期待に胸を膨らませた彼女は、ゴクリと息を飲み私の肩に置いた手に力を入れた。
今から言うことを聞いたら、興奮しすぎてひっくり返ってしまうのではないだろうか。少し心配だ。
「織田さんだったの……」
「んっ? なにが?」
「あの副社長、織田さんだったの!」
彼女は目を何度も瞬かせると、そのまま固まってしまう。
「ま、真希? 大丈夫?」
「副社長が、織田さん!? 織田さんって、この前の……あの人よね!? なにそれ! どういうことよ!」
「それも私が聞きたいわよ」
やはり大興奮した彼女は、今にも飛んでいきそうなほど鼻息を荒くさせながらその場で足踏みをした。
「じゃあなに、織田さんはあんただってわかってて、自分の秘書に指名してきたわけ!?」
「……それは、どうだろう」
「名指しで呼び出しといて、わかってなかったってことはないでしょうよ!」
確かに彼は、私の顔を見て驚いている様子はなかった。私だとわかっていて、どうして自分の秘書にしようと思ったのだろう……。
あの夜、あのほんの少しの短い時間で、私たちはなにを知りえたわけでもなかったのに。