副社長はウブな秘書を可愛がりたくてたまらない
「場所は、明日奈の行きたいところでいい。好きな場所を考えておいて」
「ちょ、ちょっと待ってください……!」
あたふたと慌てる私をよそに、彼はいつの間にか完食していたプレートを持って立ち上がった。
「ごちそうさま。さぁ、そろそろ出ないと遅刻だな」
その言葉で腕時計を見ると、なんと時刻はすでに八時を指している。
「もうこんな時間!? 大変!」
急いで残っていたコーヒーを飲み干した私はプレートを片付けて、慌てて部屋に荷物を取りに行った。
「副社長、私電車なのでお先に失礼します!」
軽くお辞儀をして彼に背中を向けると、私は腕を引かれて重心を後ろへと戻される。腕を辿るように振り返ると、そこにはにっこりと怪しく笑う彼が立っていた。
「残念だけど、それは明日からだな。この時間だともう電車じゃ間に合わない。今日は俺と一緒に行こう」
「で、でも……」
私が狼狽えていると、彼はイタズラに片方だけの口角を吊り上げる。
「副社長秘書が、出勤二日目に遅刻は困るだろ?」
グッと喉を詰まらせた私を見て、彼は噴き出すように笑った。
ずっと彼に上手く転がされているようで、情けないような、擽ったいような、恥ずかしさが胸に込み上げる。
……私、なにやってるんだろう。
「ちょ、ちょっと待ってください……!」
あたふたと慌てる私をよそに、彼はいつの間にか完食していたプレートを持って立ち上がった。
「ごちそうさま。さぁ、そろそろ出ないと遅刻だな」
その言葉で腕時計を見ると、なんと時刻はすでに八時を指している。
「もうこんな時間!? 大変!」
急いで残っていたコーヒーを飲み干した私はプレートを片付けて、慌てて部屋に荷物を取りに行った。
「副社長、私電車なのでお先に失礼します!」
軽くお辞儀をして彼に背中を向けると、私は腕を引かれて重心を後ろへと戻される。腕を辿るように振り返ると、そこにはにっこりと怪しく笑う彼が立っていた。
「残念だけど、それは明日からだな。この時間だともう電車じゃ間に合わない。今日は俺と一緒に行こう」
「で、でも……」
私が狼狽えていると、彼はイタズラに片方だけの口角を吊り上げる。
「副社長秘書が、出勤二日目に遅刻は困るだろ?」
グッと喉を詰まらせた私を見て、彼は噴き出すように笑った。
ずっと彼に上手く転がされているようで、情けないような、擽ったいような、恥ずかしさが胸に込み上げる。
……私、なにやってるんだろう。