天使と悪魔の子


その事件の後、



私は架にクリスマスパーティーに誘われた。



あの時は本当に驚いた。



でも、もしかすると、あの時の私でも、



嬉しかったのかもしれない。



そして放課後、また事件



女の子の悲鳴が聞こえて私は思わず走り出した



その声が昔の自分と重なって、



放って置くことが出来なかった。



犯人は大沢先輩



私は彼に何発か殴られて地面に転がった。



意識が朦朧としている中感じたのは、



他でもない人の温もりだった。



それに酷く安心したことは



忘れることが出来ない。



目覚めた後



さっきの温もりが



宙のものだったってすぐにわかった。



彼が天使と悪魔のハーフだってことも教えてもらった



そして、初めて空を飛んだ。



その日に私はたくさんのものを貰った。



取り戻したという方が正しいかもしれない。



喜び



悲しみ



辛い



そういう感情を思い出せた



本当にありがとう





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