天使と悪魔の子
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日記はここで終わっていた
思わず膝から崩れ落ち蹲る
何が、守るだよ
何一つ守れてないじゃねぇか
「いつまで格好悪い姿晒す気?」
この声は……
振り返ると、窓枠に白い猫がオルゴールを加えてこちらを見ていた。
エル様だ
そしてそのオルゴールは、クリスマスに夕紀が美影に渡したもの……
エル様はオルゴールを床に置くと毛繕いを始める。
見ろってことか……?
俺はネジを回してその音色を聞いていた
懐かしい
美影と初めてあった時に、
彼女が口にしていた歌
オルゴールは曲が終わると枷が外れると共に扉が開いた。
そこには以前ある夫婦から貰った笛が入っている
“隠した”って、こういうことか
でも、どうしてこれを?
「美影が日記とこのオルゴールをもしもの時があれば渡して欲しいと頼んだ。
後のことは知らないよ。」
エル様はそういうと、どこへともなく消えていった。
「この笛を渡したってことは、
俺のことを信じてくれているってことだよな」
この笛のことを調べよう
日記を元の引き出しに戻して
頬の雫を拭き取った
「ここで日記を終わらせるわけにはいかない」
覚悟を決めて家の外へ出ると
大好きな人達がいた
「どうして…架……日和も」
家の門の前にはひっそりと夕紀がブロックにもたれかけている。
「どうしてもこうしてもねぇよ
親友がピンチの時、ほっとけるか」
架は怒っているような、照れているような顔をして頭をかいた
「っ……」
気付けば玄関から飛び出して二人に抱きついていた。
「ちょ、なにすん」
「ありがとう」
ありがとう
何度もその言葉を繰り返す
日和は少し痩せた
架は逞しくなった
だけど変わらない
「わ、私はまだ、許したわけじゃないよ
……美影を連れ帰るまではね」
「大丈夫、日和もすっげえ心配してたんだぜ
それにしても二ヶ月も一体なにしてたんだよ
美影は……いねぇみてぇだし」
迷った
話すべきなのか
話したら、天界のやつらに狙われるんじゃないかって
「また、隠し事?
前にも言ったよね
もっと頼ってって」
日和は真っ直ぐな瞳をこちらへ向ける
そうだった
この前の喧嘩の理由もそれだったんだ
「夕紀」
「…」
夕紀も黙って頷いた。
「中に入って、全部話すよ。
でも……もしかしたらふたりは二度と普通に暮らせないかもしれないよ。」
架と日和はこちらを向いて頷く。
「お前らと一緒じゃないと、意味ねぇもん」
俺は涙でくしゃくしゃであろう笑顔を向けた
「そっか」
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日記はここで終わっていた
思わず膝から崩れ落ち蹲る
何が、守るだよ
何一つ守れてないじゃねぇか
「いつまで格好悪い姿晒す気?」
この声は……
振り返ると、窓枠に白い猫がオルゴールを加えてこちらを見ていた。
エル様だ
そしてそのオルゴールは、クリスマスに夕紀が美影に渡したもの……
エル様はオルゴールを床に置くと毛繕いを始める。
見ろってことか……?
俺はネジを回してその音色を聞いていた
懐かしい
美影と初めてあった時に、
彼女が口にしていた歌
オルゴールは曲が終わると枷が外れると共に扉が開いた。
そこには以前ある夫婦から貰った笛が入っている
“隠した”って、こういうことか
でも、どうしてこれを?
「美影が日記とこのオルゴールをもしもの時があれば渡して欲しいと頼んだ。
後のことは知らないよ。」
エル様はそういうと、どこへともなく消えていった。
「この笛を渡したってことは、
俺のことを信じてくれているってことだよな」
この笛のことを調べよう
日記を元の引き出しに戻して
頬の雫を拭き取った
「ここで日記を終わらせるわけにはいかない」
覚悟を決めて家の外へ出ると
大好きな人達がいた
「どうして…架……日和も」
家の門の前にはひっそりと夕紀がブロックにもたれかけている。
「どうしてもこうしてもねぇよ
親友がピンチの時、ほっとけるか」
架は怒っているような、照れているような顔をして頭をかいた
「っ……」
気付けば玄関から飛び出して二人に抱きついていた。
「ちょ、なにすん」
「ありがとう」
ありがとう
何度もその言葉を繰り返す
日和は少し痩せた
架は逞しくなった
だけど変わらない
「わ、私はまだ、許したわけじゃないよ
……美影を連れ帰るまではね」
「大丈夫、日和もすっげえ心配してたんだぜ
それにしても二ヶ月も一体なにしてたんだよ
美影は……いねぇみてぇだし」
迷った
話すべきなのか
話したら、天界のやつらに狙われるんじゃないかって
「また、隠し事?
前にも言ったよね
もっと頼ってって」
日和は真っ直ぐな瞳をこちらへ向ける
そうだった
この前の喧嘩の理由もそれだったんだ
「夕紀」
「…」
夕紀も黙って頷いた。
「中に入って、全部話すよ。
でも……もしかしたらふたりは二度と普通に暮らせないかもしれないよ。」
架と日和はこちらを向いて頷く。
「お前らと一緒じゃないと、意味ねぇもん」
俺は涙でくしゃくしゃであろう笑顔を向けた
「そっか」