初めてのズル休み
「そんなこと今更言ってもほしくないし、言われたくない。もう全部終わったこと。気にかけてくれなくても私はもう大丈夫だから。じゃあ」
昂ぶる感情のまま大股で立ち去る。
一刻も早く彼の元から離れたくて、しまいには走り出していた。
――自分を信じられるようになってから、誰かに不必要に振り回されなくなった。
そんなの嘘だ。
まだまだ、全然ダメ。
こんなことくらいで思いっきり振り回されてるじゃない。
こんな風に自分に惨めになるのは久しぶりのことだ。
頭の中を駆け抜けていくように、暁さんの声が過った。
弱い自分も無理する自分も、自分は自分。
その全部を一度受け入れろ――。
もっと、もっと、強くなりたい。
『結婚』という二文字が、思っていた以上に自分にダメージを与えている。
その事実がまた嫌で。
早く、暁さんに会いたい。
そんな弱い自分に途方に暮れながらも、もう週末までなんて待っていられなかった。