fantasista 2
家に帰っても、悶々とした気持ちだけが残っていた。
高校生の時は、いつも戸崎の一人勝ちだった。
それが出来ないプロの世界は、レベルが違うのだと痛感する。
お風呂に入った後ぼーっと過ごしていた午後九時過ぎ、玄関のチャイムが鳴った。
ビクッと飛び上がるあたし。
もしかして、また剛君なのかもしれない。
今日の得点を自慢しに来たのかもしれない!
注意深くモニターで外の様子を見たが……
「戸崎……」
彼を見ると安心する。
頰がにやけてくる。
そして、その胸に飛び込みたくなった。