fantasista 2
久しぶりの戸崎の実家。
高校時代に遊びに来たときと、そんなに変わっていないお洒落な実家。
その廊下を歩くと、あの時の記憶が蘇る。
戸崎の家に遊びに来て、抱かれるかもしれない。
ドキドキしていたあたしの期待は外れて、戸崎とひたすらゲームをした。
優しそうな戸崎の母親が美味しいマカロンをくれて、かっこいい戸崎の父親はライブ観に行くと出ていった。
そんな幸せな戸崎家を見て、羨ましいと思ったんだ。
あの時あたしの居場所はなかったけど……
今は戸崎がいる。
その大きい手を伸ばし、不安なあたしをぎゅっと抱きしめてくれるんだ。