fantasista 2








久しぶりの戸崎の実家。

高校時代に遊びに来たときと、そんなに変わっていないお洒落な実家。

その廊下を歩くと、あの時の記憶が蘇る。

戸崎の家に遊びに来て、抱かれるかもしれない。

ドキドキしていたあたしの期待は外れて、戸崎とひたすらゲームをした。

優しそうな戸崎の母親が美味しいマカロンをくれて、かっこいい戸崎の父親はライブ観に行くと出ていった。

そんな幸せな戸崎家を見て、羨ましいと思ったんだ。

あの時あたしの居場所はなかったけど……

今は戸崎がいる。

その大きい手を伸ばし、不安なあたしをぎゅっと抱きしめてくれるんだ。


< 191 / 390 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop