fantasista 2






柊は頰を染め、あたしを見ていた。

そんな柊が愛しくて、ユニフォームごと柊をぎゅっとする。

冷たいユニフォームの感触と、柊の硬い身体に酔う。

そんなあたしを……柊は力いっぱい抱きしめる。

まるで窒息するかというほどに。






「俺はお前のものって言ってるだろ」




甘く切ない声で耳元で囁かれ、身体を震えが走る。

胸の奥そこが燃えるように熱い。


抵抗するように柊にさらにしがみつくあたしに、彼はそっと告げた。




「みどりが悪いんだからな。

今日は謝ってやらねー」


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