fantasista 2





柊はすっごい優しい顔であたしを見てくれて。

その綺麗な頰に手を伸ばし、見惚れていた。

そして、いつの間にか痛みが引いていることに気がついた。

むしろ……柊の触れている部分が熱くて、それが心地よくて。

もっとこうしていたいと思ってしまう。

それを柊も分かっていたのだろうか。

あたしに唇を重ねて……

手をぎゅっと握ったまま……

そっと身体を動かした。


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