fantasista 2








抱き合ったまま眠っていた。

夢の中にも柊が出てきて、一緒に笑っていた気がしたんだ。








眩しい朝の光で目を覚ます。

視界に青いユニフォームが飛び込んできて、あたしは身体を起こした。

昨夜の出来事だというのに、あたしの身体にはまだ柊の体温が残っていて。

それではっきりと思い出してしまった。

昨日は確かに……






柊の視線に気付き、布団で身体を隠すあたし。

いつまで経っても慣れないし恥ずかしい。

そんなあたしに柊は言う。





「ごめんな、また無理させて」




そして、青いユニフォームのままあたしを抱き寄せた。


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