fantasista 2
その胸板に頰を付け、柊に酔う。
朝だというのに、身体が甘く熱く疼く。
そんな柊に、苦し紛れに聞く。
「やっぱり……辛かった?」
「辛くねぇよ。むしろ……すげぇ良かった」
「……え?」
「酷いよな、みどりって。
身も心もお前から離れなくさせる」
そう言って、柊は甘くとろけるキスをくれた。
身体が熱を持って、また柊を求めている。
あたしの身体は変わってしまったのかもしれない。
これほどまでに、柊に焦がれて柊を待っている。
「もう一回抱きたい」
恥ずかしそうに言う柊に、
「あたしも……」
答えている自分に驚いた。
大好きな人に抱かれることが、こんなにも幸せだなんて。