fantasista 2
「高い買い物だったぜ」
柊は満足げにあたしに言い、
「あんなに高い指輪じゃなくても良かったのに」
あたしは申し訳ない気持ちでいっぱいだ。
それに、結婚指輪くらいお金を出そうと思った。
柊からは豪華な婚約指輪をもらっているのだから。
それなのに、
「俺、今はカネもらってるからさ」
柊は言う。
「でも俺が怪我で引退になったら、お前が稼ぐんだぞ」
「冗談でもそんなこと言わないの!」
あたしはふくれっ面で柊を見た。