fantasista 2
次の日……
寝ぼけ眼で立つあたしの前に、柊が立っていた。
俺様天才と書かれているTシャツにジャージという、いつにも増してふざけたな服装。
そして鞄をかけていた。
「あんた、どっか行くの?」
そう聞くと、奴は涼しい顔で、
「お前の球技大会についていく」
爆弾発言をした。
「……はぁぁぁぁ!?」
大声で叫ぶあたし。
だけど柊は涼しい顔をしていて。
「お前が他の男に媚びを売らねぇか見てるんだよ」
ありえないことを言う。