fantasista 2




「とっ、戸崎!

正気を保って!」




そう言うが、戸崎はその場に座り込んでしまう。

意識も朦朧としているようで、ひたすら気持ち悪いと呟いている。

街行く人は戸崎を面白そうに見ていて。

どうしようもないあたしは……無理矢理戸崎を背負う。

泥酔している戸崎はだらしなくあたしにしがみつき、その足をずるずると地面に引きずりながら、あたしは停車しているタクシーまで必死に戸崎を運んだ。


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