fantasista 2
しばらくして、戸崎がトイレから出てきた。
相変わらず青白い幽霊みたいな顔をして。
せっかくのイケメンが台無しだ。
「山形……」
奴は掠れた声であたしに聞く。
「何があったんだ?」
何があったって……
「あんたが泥酔しただけだよ」
あたしのぎっくり腰のことは黙っていよう。
恥ずかしいし……
きっと戸崎は心配するから。
だから、なんとかやり過ごそう。
そう思ったが……
「お前も酔ってるのか?」
戸崎の言葉に、
「まさか。……なんで?」
思わず聞いてしまう。
すると、戸崎は相変わらず死にそうな顔のまま、あたしに告げた。