365日、いつまでもふたりで
「じゃ、お先に」
俺と希映は立ち上がって、定食屋をあとにする。
「おまえさ、なんかあんの?」
「なにが?」
「いや、あんな風に否定すんの珍しくね?」
前々から俺と希映はああやって言われることが少なからずあった。
でも、あそこまで否定する希映は初めてだったから。
「いや……」
「え!?」
何かを話そうとした希映の瞳から涙が流れてきていて、俺は慌てて希映を定食屋と会社の間の路地に引っ張る。
「……ごめん」
「どうしたんだよ。急に」
「好きな人が、いるの……」
「うん」
そんなとこだろうとは思ったけど。
希映のこういう話を聞くのは初めてだった。
「飲んだ時にね、そういう関係にはなったの」
「あぁ……」
「でも、彼はずっと同期の子のことが好きなんだ」
……同期?
「それ、塚田か?」
あの場にいた男は塚田だけだし。
たしかに塚田は茜が好きで、しかもさっきは何も発してなかった。
俺と希映は立ち上がって、定食屋をあとにする。
「おまえさ、なんかあんの?」
「なにが?」
「いや、あんな風に否定すんの珍しくね?」
前々から俺と希映はああやって言われることが少なからずあった。
でも、あそこまで否定する希映は初めてだったから。
「いや……」
「え!?」
何かを話そうとした希映の瞳から涙が流れてきていて、俺は慌てて希映を定食屋と会社の間の路地に引っ張る。
「……ごめん」
「どうしたんだよ。急に」
「好きな人が、いるの……」
「うん」
そんなとこだろうとは思ったけど。
希映のこういう話を聞くのは初めてだった。
「飲んだ時にね、そういう関係にはなったの」
「あぁ……」
「でも、彼はずっと同期の子のことが好きなんだ」
……同期?
「それ、塚田か?」
あの場にいた男は塚田だけだし。
たしかに塚田は茜が好きで、しかもさっきは何も発してなかった。