愛され任務発令中!~強引副社長と溺甘オフィス~
副社長のことを知れば知るほど、嫌い、苦手と思っていた気持ちは薄れていく。

そして弱音を聞かされたからこそ、言わずにはいられなかった。

「私は、今の副社長についていきたいと思っていますよ?」

「……え」

昔から失敗ばかりだった。だからこそ、今の副社長の気持ち……わかる気がする。


自分で精いっぱい頑張ってきたつもりなのに、結果に結びつかない。それがどれほど辛くて悲しいことか、誰よりもわかっている。

わかっているからこそ、彼に伝えたい言葉がある。


「まだ副社長に秘書になって一ヵ月弱ですが、そんな私にでもわかります! 副社長がどれほど仕事に真摯に取り組まれているかを。……それに代表ひとりでは今の我が社があったとは思えません! 副社長の力もあってですよ!!」

「小山……」

私はいつも、失敗してばかりだったけど、それまでの努力だけは認めてほしかった。結果じゃない部分も見てほしかったから。

瞬きせずに私を凝視してくる彼に、元気を出してほしくて必死に言葉を並べていった。
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