愛され任務発令中!~強引副社長と溺甘オフィス~
任務その⑫『副社長の気持ちを確かめよ』
あれから正直、どうやって帰ってきたのか覚えていない。気づいたら自宅のリビングのソファに座っていて、いつの間にか夜が明けていたんだ。


「うっ……頭痛い」

月曜日の朝。いつもより早めに起きたものの……朝から頭痛が酷くて頭を抱えてしまう。

それでもどうにか起き上がり、洗面所で顔を洗おうとしたけれど、鏡に映る自分の酷い顔に愕然としてしまった。

「……酷い顔」

映る自分の顔をそっと撫でてしまう。


この二日間、どこにも行くことなくただひたすら泣いて過ごしていた。おかげで目は腫れ上がっていて、おまけにあまり寝ていないせいで目の下には隈ができている。


頭は相変わらずズキズキ痛いし、あれ……? 心なしか顔も赤い気がする。それに、さっきから身体の節々が痛い。

「ちょっと待って」

フラフラになりながらリビングへ戻り、体温計で熱を測る。

すぐにピピッと鳴り体温を確認した瞬間、目を疑ってしまった。39.0℃と表示されていたのだから。

「嘘でしょ!?」

思わず大きな声を出してしまった瞬間、すぐにズキッと頭に痛みがはしり、そのままソファに倒れ込んでしまった。
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