愛され任務発令中!~強引副社長と溺甘オフィス~
『私だったら絶対副社長のことなんて嫌いになっちゃうけど、菜穂美は違うんでしょ? 嫌いになれないから、熱を出すほど泣いちゃったんでしょ?』
「違う?」なんて言いながらも、彼女の声は確信を得ている。どうやら紗枝にはなにもかもお見通しなようだ。
「でも、好きでいても仕方ないよね。……合鍵を持っている彼女がいる人を好きになったって、報われることなんてないんだから。だから早く忘れようと思う」
弱音を吐露するものの、紗枝からは意外な言葉が返ってきた。
『どうして忘れる必要があるの? だって副社長は結婚しているわけじゃないんだよ? だったらまだわからないじゃない』
「え……でも」
戸惑う私に余所に紗枝は言葉を続ける。
『それに菜穂美はまだ、副社長に自分の気持ちを伝えていないでしょ? 第一副社長だって彼女がいたのに、あんたにキスしたのよ? もしかしたら菜穂美に惹かれているのかもしれないじゃない』
「それは……」
紗枝の言葉に思い出してしまうのは、あの日の副社長と交わしたキス。
「違う?」なんて言いながらも、彼女の声は確信を得ている。どうやら紗枝にはなにもかもお見通しなようだ。
「でも、好きでいても仕方ないよね。……合鍵を持っている彼女がいる人を好きになったって、報われることなんてないんだから。だから早く忘れようと思う」
弱音を吐露するものの、紗枝からは意外な言葉が返ってきた。
『どうして忘れる必要があるの? だって副社長は結婚しているわけじゃないんだよ? だったらまだわからないじゃない』
「え……でも」
戸惑う私に余所に紗枝は言葉を続ける。
『それに菜穂美はまだ、副社長に自分の気持ちを伝えていないでしょ? 第一副社長だって彼女がいたのに、あんたにキスしたのよ? もしかしたら菜穂美に惹かれているのかもしれないじゃない』
「それは……」
紗枝の言葉に思い出してしまうのは、あの日の副社長と交わしたキス。