愛され任務発令中!~強引副社長と溺甘オフィス~
「あの……違うんです! そのよかったていうのは、ですねっ……」


必死に弁解しようとすればするほど、うまく口が回らなくなるばかり。これでは本音ですと認めてしまっているようなもの。

恥ずかしくて身体中が熱くなっていく。


どうしよう、なんて言えばいい? でも絶対聞こえていただろうし、気づかれちゃったよね? 私の気持ち。

ドクンドクンと高鳴る胸の鼓動。


でも副社長に彼女はいなかった。……それに私、決めたじゃない。彼に自分の気持ちを伝えようって。後悔しないようにって。

覚悟を決め、いまだに驚いている副社長を見つめ返した。


「あの……よかったっていうのは本音です。……だって私、副社長のこと、好きだから。だから彼女がいないとわかって安心しました」

「小山……」

言ってしまった。でも好きって言葉だけじゃ足りない。彼への想いは。
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