愛され任務発令中!~強引副社長と溺甘オフィス~
「すみません、ありがとうございます」

「どういたしまして」

開けてくれた相手を確認すると、久し振りに顔を合わせる野原主任だった。

「野原主任!」

「久し振りだね。小山さん。どう? 秘書の仕事にはもう慣れた?」


懐かしくてつい興奮してしまうと、手がすべってしまい、持っていた資料をばらまいてしまった。

「あぁっ……!」

やってしまった……!

足元に散らばった資料に茫然としてしまっていると、野原主任はクスクスと笑い出した。

「どうやらお変わりないようで」

「……おかげさまで」

ふたりで顔を見合わせ、思わず笑ってしまった。



「すみませんでした、拾うのを手伝わせてしまって」

「ううん、全然。それに慣れているから」

これには苦笑いしてしまう。
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