愛され任務発令中!~強引副社長と溺甘オフィス~
たったそれだけの仕草でドキッとさせられてしまったのは、副社長がいつもよりもカッコいいからだ。

いつもはしっかりセットされている髪が崩れて濡れているだけで、妙な色っぽさを感じてしまう。

つい見惚れてしまっていると、彼の顔がゆっくりと近づいてきて甘いキスが落とされる。

啄むようなキスを何度も落とされると、なにも考えられなくなってしまう。

少しして離れていく唇に名残惜しさを感じながら瞼を開けると、副社長は私を安心させるように言った。

「大丈夫、母さんがお前のこと気に入らないわけがないよ。なんていったって、俺が惚れた女なんだから」

「副社長……」

胸をギュッと締めつけられてしまっていると、彼は急に私の鼻を摘んだ。

「痛っ……!?」

思わず手で鼻を押さえてしまうと、副社長は面白くなさそうに顔を顰めた。


「その副社長って呼ぶのは、会社だけにしろって言ったよな?」

「……すみません、つい」

そうだった。副社長……じゃない。今は和幸くんって呼ぶ約束だった。

「和幸くん……」

そっと名前を呼ぶと、彼は満足気に微笑んだ。
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