愛され任務発令中!~強引副社長と溺甘オフィス~
想像とは違う彼のお母さんに動揺しつつも、まずは挨拶! と我に返り頭を下げた。

「あ、はっ、初めまして! 小山菜穂美と申します」

どもりながらも自己紹介をすると、お母さんはいきなり私の手を取った。

「来てくれてうれしいわ。どうぞ上がって。もうずーっと楽しみに待っていたのよ」

「え、あ、あのっ……?」

音符マークでもついているんじゃないかってほど弾んだ声で言うと、お母さんは私の手を握ったまま歩き出した。

「ご馳走も用意したの。お口に合うといいんだけど」


突き進むお母さんに連れていかれることしかできない。後ろを振り返ると和幸くんは片手を顔の前で掲げていて、すれ違った代表はというと苦笑い。

「どうぞ上がって」

「あ……お邪魔します」

あっという間に家の中に招き入れられてしまった。


けれど家の中は目を見張るほど素敵で、玄関先からリビングへ案内されるまでの間、ついキョロキョロと見回してしまっていた。

さすが代表の家だ。置かれている家具はもちろん、インテリアひとつでも見ただけで高価そうなものだとわかる。
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