愛され任務発令中!~強引副社長と溺甘オフィス~
そしてスマートにテーブルに並べ終えると、書類をチェックし終えた代表は私と向かい合う形でソファに腰を下ろし、そんな彼の後ろにそっと田中さんは立った。
柑橘系の紅茶だろうか。甘酸っぱい香りが鼻を掠める中、目の前に座る代表はニッコリ笑ったまま私を見据えている。
笑顔が逆に怖い。これから解雇通達するから、安心させるように笑っているの? とか変に勘ぐってしまう。
そんな代表に田中さんがそっと囁くように言った。
「代表、あと十五分ほどで始業のお時間となりますので、お早めにお伝えください」
「あぁ、そうだったな」
おっ、お伝えください!? やっぱり解雇されちゃうの!?
不安が最高潮に達してしまい、気づいたら思わず叫ぶように言ってしまっていた。
「もっ、申し訳ありません! 仕事中やらかしてばかりで……! あの、でもこれからも精一杯頑張りますので、どうか解雇だけは……っ!! こんな私を拾ってくれる会社はもう絶対他にありません!!」
ガバッと頭を下げ悲願するように言ったものの、頭上からは戸惑う声が聞こえてきた。
柑橘系の紅茶だろうか。甘酸っぱい香りが鼻を掠める中、目の前に座る代表はニッコリ笑ったまま私を見据えている。
笑顔が逆に怖い。これから解雇通達するから、安心させるように笑っているの? とか変に勘ぐってしまう。
そんな代表に田中さんがそっと囁くように言った。
「代表、あと十五分ほどで始業のお時間となりますので、お早めにお伝えください」
「あぁ、そうだったな」
おっ、お伝えください!? やっぱり解雇されちゃうの!?
不安が最高潮に達してしまい、気づいたら思わず叫ぶように言ってしまっていた。
「もっ、申し訳ありません! 仕事中やらかしてばかりで……! あの、でもこれからも精一杯頑張りますので、どうか解雇だけは……っ!! こんな私を拾ってくれる会社はもう絶対他にありません!!」
ガバッと頭を下げ悲願するように言ったものの、頭上からは戸惑う声が聞こえてきた。