愛され任務発令中!~強引副社長と溺甘オフィス~
パクパクと食べ進めながらあっけらかんと言われたけれど、ちょっとショックだ。先輩たちみんながそう思っていたなんて。
「それにほら、わざわざ田中さんがオフィスまで送り届けてくれたんでしょ? そりゃクビ言い渡されて、ショックを受けている菜穂子を心配して送り届けたってみんな勘ぐるわな」
確かに紗枝の言う通りかもしれない。
あれ、じゃあ総務部の先輩たちも私になにか聞きたそうにしていたけれど、もしかして同じことだったのかな?
「クビって言われたの?」って聞きたかったの? そう言われてみれば、憐みの眼差しが向けられていた気がする。
グルグルと考えてしまい、すっかり箸が止まってしまっていると、紗枝は少しだけ前屈みになった。
「――で、本題に入るけどさ、どうしてすぐに「やります」って言わなかったわけ?」
「え、そんなの当たり前じゃない! ……すぐに言えるわけないでしょ?」
紗枝ってばなにを言い出すかと思えば……! けれど彼女はさらに身を乗り出し、私との距離を縮め言った。
「それにほら、わざわざ田中さんがオフィスまで送り届けてくれたんでしょ? そりゃクビ言い渡されて、ショックを受けている菜穂子を心配して送り届けたってみんな勘ぐるわな」
確かに紗枝の言う通りかもしれない。
あれ、じゃあ総務部の先輩たちも私になにか聞きたそうにしていたけれど、もしかして同じことだったのかな?
「クビって言われたの?」って聞きたかったの? そう言われてみれば、憐みの眼差しが向けられていた気がする。
グルグルと考えてしまい、すっかり箸が止まってしまっていると、紗枝は少しだけ前屈みになった。
「――で、本題に入るけどさ、どうしてすぐに「やります」って言わなかったわけ?」
「え、そんなの当たり前じゃない! ……すぐに言えるわけないでしょ?」
紗枝ってばなにを言い出すかと思えば……! けれど彼女はさらに身を乗り出し、私との距離を縮め言った。