私はあなたの恋愛相談相手~この思いを胸に秘めて~
「ふふ、万里くんって本当に面倒見がいいんだね…お兄ちゃんって感じする。それに優しいし、私なんかより万里くんが帰り1人なのが心配…」
最近、男だろうが女だろうが見境ないニュースも多い。
それに、万里くんってその辺の女の子より美人だしなぁ…
改めて隣を歩く彼を観察してそう感じた。
「俺?俺は大丈夫だよ。そんなことより、結茉ちゃんこそ気を付けないとダメだからね?こんな可愛い女の子、一人で夜道なんか歩いてたら危ないからさ」
ニコリと、爽やかな笑みを浮かべる万里くん。
「…か、可愛くはないと思うけど…夜道は気を付けるね」
普段なかなか言ってもらったことのない可愛いって言葉に思わず頬が赤くなる。
…暗い道でよかった。
と、自分の自意識過剰ぶりを隠せたことに安堵する。
少ない街灯の明かりに照らされ、私は、万里くんの隣を歩く。
お世辞だってわかってるけど…可愛いって言葉で簡単に相手のことを意識してしまう私って…。
そんなことばかり考えていたからか、なんだか…いつもより緊張するそんな夜の帰り道だった。