【11/7改訂版】お願いダーリン! ~大好きな上司に片思い~
何も返事をしない晃に、耐え切れなくなりリビングから出ようと足を踏み出した。

(なんで?なに?この空気。なんで主任が怒ってるの?)

ドンと言う音で振り返るとすぐ近くに晃の顔があった。
晃の両腕で通り道を塞がれるような形になり、まっすぐな瞳で見下ろされ結花は驚きのあまり目を見開いた。

後ろから抱きしめられるような形に、結花は状況が飲み込めずただ立ち尽くしていた。

「なあ」
ようやく口を開いた晃の言葉に結花は返事をすることができなかった。

「町田と何してた?」
感情の無い冷たい声が結花の耳元で響いた。

「え……?」
「さっきのなんだ?」
結花はさっきの町田がふざけてしようとしたキスの事だろうと理解した。

「何って……。主任には関係ないですよね……」
何とかそれだけを言うと、晃の腕から逃れようと身をよじった。

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