【11/7改訂版】お願いダーリン! ~大好きな上司に片思い~
ドンと言う音と共に、今度こそ手を拘束され壁に押し付けられ見下ろされた。
怒りに満ちたような瞳に射抜かれ結花の心は凍り付いた。

(何?何?訳が分からない……)

結花自身なんの涙かもわからない雫がぽろぽろと頬を伝った。
それでも手を緩めることなく、晃はそんな結花をじっと見据えた。

「なんで、町田なんかにキスさせるんだよ?」
吐き捨てるように聞こえたその後、結花は強引にふさがれた唇に驚いて目を見開く。


(どうして?)

そんなことが一瞬頭を過るが、苛立ちをぶつけるようなキスに結花はもう訳が分からなかった。

自分が何をしてしまったのかも、このバツのようなキスの意味も、何もかも解らずただ涙を流がれた。

どんどん深くなるキスに、結花は息ができずわずかな合間に口を開いたところに容赦なく舌が入りこみ、舌を絡めとられた。

結花はこんな時でも晃のキスが嫌ではない自分に腹が立った。

(求めらることが嬉しい……私はやっぱりバカだ……)

「……っん……ふっ……!」
耐え切れず漏れる自分の声と、熱い晃の舌に翻弄され結花の頭は真っ白になり、晃のシャツをきゅっと握った。

全く緩められることのないキスに結花はズルズルと下に座り込んだ。
それでも終わることなく、追いかけてくるキスの熱をただ受け入れていた。

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