【11/7改訂版】お願いダーリン! ~大好きな上司に片思い~
ようやく解放された唇だけがやたら熱く、呆然としている結花の瞳に映ったのは、さっきとは全く違った顔をした晃だった。
明らかに後悔と、罪悪感の滲んだ表情に逆に結花は戸惑った。

「悪い……」
それだけを言った晃は結花の手首から手を離した。
そのまま結花をそっと抱き寄せると、結花の首筋に顔を埋めた。
「悪い。今までさんざん傷つけたのに、また今も俺の自分勝手な感情で傷つけた。」
そこまで言って、晃は結花の瞳から流れた涙を指で拭うと、結花を見つめた。
「でも、町田にキスされたお前を許せなかった。お前にキスするのは俺だから。今度は俺がお前を追いかけるから。もう一度俺の事を好きにさせて見せるから。覚悟しろ。今何を言っても俺の事信じられないだろう?お前が俺にしてくれたように、今度は俺の本気を見せるから」
「何を……言ってるの?」
結花は訳が分からず働かない頭で呟いた。
「今は解らなくていい」
そう言うと晃は結花の手を引くとソファーに座らせた。

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