【11/7改訂版】お願いダーリン! ~大好きな上司に片思い~
「……っ……」
結花は堰を切ったように嗚咽をもらす。
晃はそんな結花を慰めるように、背中を落ち着かせさせるようにリズムを刻む。
そのままの時間がどれぐらい続いたのか、晃にもわからなかった。
「……変な話しをしてすみません。もう大丈夫です。立ち直れたのは先輩のお陰でもあるし」
ようやく落ち着きを取り戻したのか、先ほどとは違い生気の戻った結花の顔を見て、晃もホッと胸をなで下ろす。
「俺の?」
(俺何かしたか?)
「えっと。先輩は覚えてないと思いますけど、先輩に昔もらった言葉に励まされたんです」
「俺が……?何を言ったんだ?」
思い出そうとしている晃に、慌てて結花は話を止めた。
「小さなことなので、先輩は気にしないでください。でもありがとうございました。ようやくお礼を言えました」
ふにゃりとした安心しきったような結花に、晃も笑顔を見せて結花を抱きしめなおす。
(おい、ちょっと待てよ……)
今までは結花の体調を心配していて、あまり気にしてはいなかったが、急に現実を思い出す。
結花の柔らかい体、細い腰、濡れた髪、そして自分の体に押し付けられている胸、急に大人になった結花の女の部分を意識した。
(やばい。俺がドキドキしてどうする!)
「役に立ってよかったよ。もう温かくなったな」
そう言って、そっとわざとらしくない様に、結花の体を自分から離すと、結花に毛布を巻き付けた。