月の瞳を持つ少女






おっと、話がずれた











「もしもーし。」








「はぁ!ツキって、そんなに話せたんだね」






郁弥あははははと少し冷や汗をかきながら頭をポリポリする










一方、赤メッシュはあの顔のままだ










「おい!北斗!目覚めろって!」








「……ッわり、」










赤メッシュは私から視線をずらしたりキョロキョロしている












「えーと、、





すまなかった。」












「……それは、信じてもらえたって言うことでいいの?」








「……信じるっていうか、元からお前の話が真実だと思っていた。


俺自身、直ナオが事故死なんて信じられなかった。いや、する訳がねぇんだよ。

あいつが死んだ時に乗ってたのはあいつの一番のお気に入りだった。いつも“傷つけたくねぇからこれ乗ってる時には俺のこと置いていけ“って言うくらい安全運転だったんだ、



だから、あいつがあのバイクで事故るなんて…………



ありえねぇんだ」












確かに、あの夜直哉が乗っていたのはあいつのお気に入り







よく磨いてあって、傷一つない。大事にされていたバイク










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