月の瞳を持つ少女
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ぷるるるるる
「はい…………そう、………………分かった。すぐくる」ピッ
詩乃から迎えの連絡があったのは詩乃を降ろしてから一時間もしない頃だった
(思いのほか早かったな……)
私たちは店を出て郁弥はバイクで(清太郎の)
私は北斗のセルシオで詩乃の元へ向かうこととなった
「ついたぞ」
車を降りる
姫のマンションあたりを見回すと、ちょうどフロント付近に詩乃がいた
遠目から見るに、結果はイマイチだったようだ
「詩乃」
「あ、月……
粘ったんだけどね、
話もしてもらえなかった……」
「そっか、」